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廃墟で人と遭遇


清里へ訪れた時、ある廃ホテルで人と遭遇しました。

幸い、外観撮影中に気配に気づき、すぐにその場を離れて事なきを得ました。


わかる人にはわかると思いますが、ホテル名がわからない状態で公開します。

かなり階数が多い大きなホテルでした。非常用の梯子が下から丸見えの状態です。


ステンドグラス風の窓。

この建物はもちろん、近くの廃墟や街灯のポールなど、至る所にスプレーで落書きがされています。

錆びついた階段。

プロパンガスのボンベ。苔むして緑色にコーティングされています。

ぐるーっと回って、階段を後ろから撮り終えたところでホテルの正面に戻りました。


すると、先程まではなかった人の姿がありました。

左わきの大きなガラス窓に長い白髪を垂らした老女が見えました。ネグリジェのような服装をしていて、外からの日光を頼りに水を植木鉢のカップに注いでいました。あまりにも堂々としていたので、ここの居住者であるとすぐに理解できました。

その後は目を合わせないように慌ててその場を去りました。見つかっていれば怒鳴られたりしていたかもしれません。


その後Twitterでこの出来事をツイートすると、他にも遭遇した方が複数人いるとわかりました。あの女性はもう何年もこのホテルに住まれているようです。

今回の出来事で、改めて廃墟の不確実性を認識しました。人がいないという前提は、改めた方がよさそうです。

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